よりどりインドネシア

2021年11月07日号 vol.105

ジョグジャ・ドタバタ日記(2):カンプンにたこ焼きがやってきた!(沼澤うらら)

2021年11月07日 18:50 by Matsui-Glocal

私が住んでいるところは、ガジャマダ大学やその他の私立大学から近い地域で、大きなモールも比較的近くにあるにもかかわらず、ガジャ・ウォン川沿いの地域なので、まだ昔ながらのカンプン情緒のある田舎の下町です。夜は夜警のおじさんたちが見回りをして、終わったらピーナツ食べながらドミノで遊んで夜更かしし、コロナ前は結婚式があるとお母さんたちが総出でワイワイガヤガヤ集まってご馳走を準備するなど、密な近所付き合いもまだあります。

コロナが生活を一変させてからあっという間に1年半が過ぎました。コロナ後は通訳業務のやり方も大きく変わり、オンラインがほとんどになりました。

打ち合わせなどの会議であれば、家でパソコンに向かってテレアポセンターのお姉さんのようなマイク付きヘッドセットを付けてなどの通訳をしていますが、ウェビナーや大事なイベントというと集中力が必要なので、コワーキングスペースの会議室を借りて仕事をしています。3時間で10万ルピアから12万ルピア(1000円前後)なのでお財布にも優しいのです。長時間の場合は個人的にコーポレーション・レートで契約したホテルに泊まって仕事をしております。1泊朝食付きで38万ルピア(3000円程度)。これもまたジョグジャならではの嬉しい価格設定ですね。

コワーキングスペースの会議室(小)。快適に仕事ができて大変助かっています。カフェ併設なので仕事の後の一杯が格別(ビールじゃないけど)。(@Sinergi Coworking Space)

仕事用に使っているホテル。プリンターも持ち込むので広い机がポイント。屋上プールも使用可能。(@Satoria Hotel Yogyakarta)

通訳業務の新しいクライアントさん(または新しい担当者さん)には会議室の利用について説明し、理解をしていただいています。説明するのは主に二つの理由で、生活音が日本より豊富であること(簡単にいうと「いろんな音が入り込んできて結構うるさい」)、そして突然の停電によるネット接続切断のリスクです。古いカンプンの家は通気がいいのですが、音もよく通してしまうのと、頻度こそ大分減ったもののいまだに通知なしの停電が発生することを丁寧に説明します。

この「音環境(ノイズ)」ですが、立地がカンプンであるので子どもたちの笑い声だけでもにぎやかなうえ、拙宅の前を通る物売りは、バリエーションが実に豊富です。朝はバイクに野菜をいっぱい積んだ八百屋さんと頭に道具一式を載せて器用に行商するサテ・アヤム(以前は夕方だった)、そしておなじみのジャムゥ売り。その後は日系のパン屋さん(しかも2社)、おなじみの脱力系音楽で子どもたちを引き付ける(笑)アイスクリーム屋さん、プトゥというヤシを使ったお菓子、色とりどりのプラスティック製品を軽トラで販売する業者、揚げ豆腐などの常連さんが続きます。

まじめなことを協議している会議中に、背後でおじさんが「ターフ、タフ、ターフ―」とやって来るので私も集中力を欠いてしまいますが、参加している方にも申し訳なくなってしまいます。画面の向こうで失笑して「カンプンに住んでいる通訳さんなんだな」とほっこりしてくれればと思います。

サテ・アヤム売りのおばさんに群がる子どもたち。一本でも売ってくれます。

**********

最近はこの常連さんに新たな仲間が増えました。それは「たこ焼き」です。

前回初めて通った時、「え、今なんて言ってた?」と思っていたら通り過ぎてしまったのですが、今日また、ディズニーランドのパレードのようなキラキラしたBGMに妙にリアルなお兄さんの「ターーーコヤキーーー」という声をのせて改造バイクが通ったのです。庭掃除をしていた夫がこのたこ焼き屋さんを呼び止めてくれました。

移動式たこ焼き販売。バイクの可能性に驚く。ボンベ、ガス台、焼き機、スピーカーまで搭載。

たこ焼きはメジャーになりつつある(いや、都会では結構なレベルにまで浸透した)日本の食べ物で、ジョグジャでもコロナ前からモールにも小さなたこ焼き屋さんがありました。個人のお店もありますが、小規模なフランチャイズも展開しており、お値段も味も悪くないので私もそのモールに行くたびに食べていました。タコが比較的高価な部類に入るのと、インドネシアの人たちはそこまでタコを求めてない、ということでいろんな具を選べるようになっています。時には「タコ」と言いつつ「イカ」が入っているお店もあります(ちょっと許せないというか、やるせないというか・・・)。

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