東ロンボク県を拠点に低所得層の自立支援活動を行うNGOと出会う機会に恵まれ、東ロンボク県まで泊りがけでうかがいました。
予定が一日早く終わったため、「どこかを案内する」との言葉に甘えて、塩づくりを見たいとリクエストしました。
塩の製造過程は、以下の私のブログを参考にしていただきたく、今回は、塩の生産者の現状について書いていきます。
インドネシア・ロンボク島東部で塩づくりを見学したよ
https://midoriiro.net/making-salt
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塩の生産地は、東ロンボク県クルアッ郡の海岸沿いにあります。
私ははじめてみる塩田と塩の精製作業現場にウキウキしながら、一通り塩づくりのプロセスを聞きました。塩の精製は途中12時間もの煮詰め作業があり、早朝3時からの大変な労働だと知りました。
さて、この塩作りの現場では、1週間に一度、塩を買いにくる人がいて、隣の現場と合わせて18袋買っていくのだそうです。
1袋は80キロ入りで22万5,000ルピア。1円=130ルピアで換算すれば、1,730円です。1ヵ月を4.5週として、22万5,000×18×4.5=1,912万5,000ルピア/月、すなわち日本円で14万7,115円の売上です。
上々ではないかと思いましたが、労働者は25人。単純に25で均等に割ると、一人76万5,000ルピア(約5,885円)です。煮詰め作業の燃料なども買わないといけないので、もう少し収入は減るでしょう。
私は聞き間違いではないかと思い、数字を書いて何度もNGOのスタッフに確認しましたが間違ってはいませんでした。
こんなに働いて、1ヵ月に76万5,000ルピアしか手に入らないとは・・・。
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