よりどりインドネシア

2019年04月08日号 vol.43

スラバヤの満月食堂とコオロギ横丁食堂(松井和久)

2019年04月08日 21:26 by Matsui-Glocal

2012~2014年、スラバヤに滞在していたときに、家の近くにあり、足繁く通った2軒の中華定食屋がありました。今回はそれを紹介します。

インドネシアで食事をしていると、こうした庶民的な店で出される料理に「勢い」を感じることがよくあります。料理のほうから「さあ、食べろよ」「食ってみろ!」といった、声がかかってくるような、そんな気がするのです。日本の料理に見られる気品や繊細さや整いはなく、「勢い」が襲ってくる感じです。

その「勢い」に負けまいと食べに掛かると、料理からあふれる「勢い」が自分の体に乗り移って、満足感とともに生気がみなぎってくるような、そんな経験がよくありました。

へとへと、くたくたになった自分、色々あって落ち込んでいる自分、そんな自分をそうした料理の「勢い」が救ってくれたような気がします。食に助けられる、そんな感情を持ってしまうと、日本に居ても、無性にあの「勢い」のある料理が食べたくなってしまうのです。

今回は、そんな「勢い」をいつも感じていた、スラバヤの満月食堂とコオロギ横丁食堂をご紹介します。

●満月食堂の豚飯

スラバヤで重宝したのがナシ・チャプチャイ(Nasi Cap Cai)、すなわち、肉野菜あんかけ炒めご飯、早い話が「中華飯」でした。なぜなら、簡単に肉や野菜が食べられ、それなりの満腹感も得られたからです。

家の近所にあった満月食堂(Depot Purnama)へよく行ったのですが、そこでは「中華飯」以外に、「牛飯」(Nasi Sapi)、「鶏飯」(Nasi Ayam)、「海老飯」(Nasi Udang)、「豚飯」(Nasi Babi)というメニューが載っていて、興味をそそられました。

「鶏飯」(Nasi Ayam)といえば、普通は、海南鶏飯を想像します(日本では、大分の「吉野の鶏めし」も思い出しますが・・・)。そして、「牛飯」は、まさか「牛めし」ではないでしょうし・・・。

「豚飯」は、刻まれたチャーシューなどの入ったナシ・チャンプル(Nasi Campur)とは別のもののようだし・・・。いったいどんなものが出てくるのだろう? そう思って、試しに頼んでみました。

 

 

 

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