よりどりインドネシア

2019年04月08日号 vol.43

ロンボクだより(18) :義母が「お母さん」だったころの子育て(岡本みどり)

2019年04月08日 21:26 by Matsui-Glocal
2019年04月08日 21:26 by Matsui-Glocal

義母は、自分の正確な生まれ年がわかりません。

ですが、子どもの頃の話を聞き、だいたいの年齢がわかりました。

義母が小学6年生のときに、トラックにたくさんの人が乗せられて連れていかれて殺された、と覚えているからです。これが1965~1967年の共産党員狩りですので、65歳くらいかと推測できます。

このほかにも、私は義母の小さな頃の話や義母の子育て話、今は亡き義父との思い出話などをよく聞いています。今回は、そのうちの子育て話を紹介します。

昨年、数十年ぶりに故郷へレバラン帰省を果たした義母(左から二人目)

私の娘がそろそろ離乳食をはじめようかという頃、義母は「離乳食ってクルクル混ぜてつくるんでしょ?」と私に尋ねてきました。

私は意味がわからず、いくつか質問をしました。

ようやくわかったのは、義母のいう「クルクル混ぜてつくるもの」とは市販の粉状の離乳食だということでした。ぬるま湯を注いでスプーンでくるくる混ぜると、とろみのついたおかゆのような離乳食ができるのです。

義母が市販の離乳食を知っているとは思っていなかったので、驚きながらさらに話をきくと、義母は近所のお嫁さんたちのを見て「今はこのような離乳食を食べさせるのか」と知ったということでした。

では、義母が子育てをしていたときはどうだったのでしょうか。

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