みなさん、こんにちは。お元気ですか。こちらは本来ならとっくに雨季に入っている時期なのに、今年はまだ2日しか雨が降っていません。ロンボク島のとある大学で教授陣が集まって雨乞いの特別なお祈りをしたほどです(雨乞い用のイスラムのお祈りがあることを初めて知りました)。
さてそんななか、今年もロンボクに「お呼ばれ月間」がやって来ました。今回はお呼ばれ月間について綴ります。
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ロンボク島には「お呼ばれ月間」があります。
「お呼ばれ月間」とは私が勝手につくった言葉で、イスラム教の第3月12日のマウリッド(ムハンマド生誕祭)から第3月が終わるまでの約17~18日間を指します。ロンボク島では、この間、多くの人の家に順番にお呼ばれをして、預言者ムハンマドの誕生日を祝いながら一緒に食事をするのです。
みんなで一緒にマウリッドの食事
招待する側 ―経済力のある公務員宅が多い― は、約1ヵ月のうちいつでも人を呼んでいいのではなく、A村はこの日、B村はこの日と村ごとに招待日が決まっています。ですので、招待される側は、今日はA村のSさんちへ招かれ、翌日はB村のTさんちへ行き、その次はC村の親戚の家を訪問する・・・という流れになります。
学校でも「今日はA村の生徒がマウリッドなのでお休みです。明日はB村です」と順番に欠席者が続きます。教員は「今日はC村のU先生から招待状がきています。みんなで行きましょう」と授業のあとでそのまま誰かしらのご自宅を伺います。
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なぜロンボク島にこの祝い方が根付いたのかはわかりませんが、みんながとても楽しみにしていることは確かです。だって、約1ヵ月も知人友人親戚の家に順繰りに行けるんですよ。しかも今年はコロナで制限されていたものが終わった解放感からか、コロナ以前より多くの家が招いて下さいました。
お招きされると、けっこうな人数で一緒に食べるので、たいていは庭かテラスかブルガ(東屋風の建物)に通されます。しばらくすると、ナレイ(ホウロウの丸いお盆のこと)に何皿も食べ物が積まれて運ばれてきます。あとはみんなで食べる、食べる。
もてなしの料理の数々
(⇒ 親族やごく親しい友人のみの・・・)
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