前震から一夜があけた2018年7月30日、月曜日。
私は娘を幼稚園へ連れていこうかどうか迷っていました。
一つは余震の可能性もあり、精神的に不安感が大きかったこと。
もう一つは、村の人々は大雨が降っただけでも幼稚園に来ないので(先生も来ないことがある)、誰も来ないのではないかと懐疑的だったことです。
結局、義母が今日は幼稚園に行かなくてもよいというので行きませんでした。
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次の日、幼稚園へ行きました。
先生の話によると、前日幼稚園へ来たのは100人以上いる園児のなかで5人だったそうです。そのわずかな園児も帰らせたと聞きました。先生たち、良い判断をなさるなぁと思いました。
同時に、ほとんどの人が「行かない」という判断を自主的に選び、幼稚園を休んだことも素晴らしいと感じました。先生の判断を仰がずに、各家庭で考えて、それぞれの状況に応じて我が子を休ませたり登校させたりすることが非常時にサラリと許されるのは、普段から「それぞれのペースや考え方」を重んじているからなのでしょうか。ともすれば統制力がないともいえますが、私自身は自分たちの考えを大事にしてもらえるんだなと感じた出来事でした。
さて、この日は園舎の中には入らないで、校庭の大きな木の下で過ごすことになりました。校庭の向こうには田畑が広がっていて、そこにまでいって走り回る子どもたちもいました。元気に走る子たちを見るとホッとしたものです。
一通り子どもたちを遊ばせたあと、先生方は園児たちに地震がきたらどうすればいいかを教えてくれました。
- 家(建物)からすぐに出なさい
- (一人でいる場合は)親や兄弟を呼びなさい
- 怖がらずに神に祈りなさい
へぇ~神に祈るんだ!!!インドネシアだなぁ!
日本でも絶体絶命のピンチになると思わず南無阿弥陀仏などを唱える人がいますが、学校で地震のときの行動として教えるならば、さしずめ「お父さんお母さんや先生・周りの大人のいうことをよく聞いて、落ち着いて行動しなさい」あたりになるでしょうか。
とても短かかったですが、二国間の違いを知るには十分の指導でした。
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