みなさん、こんにちは。10月、日本は気持ちのいい気候ではないでしょうか。
私たちはすぐそこまで来ているはずの雨季がまだ本番になってはおらず、ときおり雨がパラつく程度です。ムシムシした空気に体力が奪われますが、最近いい気分になった出来事が二つあったのでシェアします。
全校集会でのスピーチの様子
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ロンボク島の人々は目をつぶるのが上手だと思います。この場合の「目をつぶる」は、まぶたを閉じるほうではなく、過失や欠点などを大目に見るほうの「目をつぶる」です。この一ヵ月で、勤務校で見た例を二つあげます。
一つ目。先日、マウリッド(ムハンマド生誕祭)を祝う全校集会がありました。ほかのお祝いも兼ねていたため、イスラム教徒ではない生徒もみな一緒に参加しました。
その席に、学外から元・県知事のNさんが挨拶にいらっしゃいました。
Nさんのスピーチのテーマはトレランシ(寛容)。県内でも特に仏教徒やヒンドゥー教徒の生徒および教員の占める割合が高い当校では、耳タコなテーマでした。
でも、実際は、真面目さもあれば笑いもあるスピーチで、退屈にはなりません。一番大きな笑いが起きたところは、トレランシの悪い見本を紹介した場面でした。
「君たちもこういうこと、やってないか?『ヒンドゥー教徒がお酒(ライスワイン)を作って、仏教徒が販売して、イスラム教徒が飲む』。これはトレランシじゃないぞ」
アハハハハと生徒も教員も大笑い。
だって、ロンボクの「あるあるトレランシ」ですから。
ダメだと言いながらも笑っているので、「知ってるけど、まぁいいよ。ハハハ」と半ば許されているような雰囲気が出ています。聞いているほうも安心するのかほとんど聞き流しており、本気で「ヤバイ」と思った人はいなさそう。
へぇ~、うまいことやるもんだなぁ。
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二つ目。県の高校サッカー大会のあと、興奮した生徒が他校の生徒と乱闘騒ぎを起こし、翌日学校に警察がやってきました。
これまた全校集会が開かれ、警察指導が行われました。騒ぎの経緯や今後の注意点から日常生活での注意事項に話は移り、話題はバイク通学へ。
そうそう、それそれ。私はずっと疑問に思っていました。
(⇒ 当校の半分以上の生徒はバイク通学・・・)
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