みなさん、こんにちは。日本では雪が降っているところもあるそうですね。今年も残すところあとわずか。インドネシアは、来年は大統領選が控えています。
そんななか、私は本当にたくさんの方々にお世話になって、ようやくインドネシア国籍を取得しました。今回は国籍変更の手続き時に出会った正直な人々について綴ります。
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Aさん(仮名)は住民登録総局の身分証明証(以下、KTP)作成担当者です。北ロンボク県の住民はもちろん、在住外国人のKTPも発行します。
インドネシア国籍を取得したのでKTPを作ってほしいという私の依頼を聞いたAさんは戸惑いの表情を見せました。
「うーん、なるほど。けれど、国籍変更者のKTPを作るのは初めてなので、作成のために必要な書類がわからないなぁ。少々お時間いただきたいのですが。私たちも勉強が必要です」
たとえば、バイクタクシーの運転手に目的地の場所を聞いたとき。あるいはイミグレでビザの延長の仕方を聞いたとき。あちこちで「それはこうだ」とさも知っているかのように振る舞って、ニセの情報をもってくる人々を何度も見てきた私は驚きました。
こんなにちゃんと、しかも役所の職員から「わからないので時間をください」と言われるなんて! 10数年のインドネシア生活で初めてです。
なんて正直な人なんだろう!
わからないことをわからないと言う。たったそれだけのことですが、Aさんに対する信用度がうんと増しました。
北ロンボク県の住民登録総局の建物
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しかしながら人間関係が難しいのは、なんでも正直に言えばいいというものではないところでしょうか。
某省の地方事務所の職員のBさん(仮名)は、私たち地方の住民と中央政府との橋渡しをしています。今回の国籍変更では、国籍変更に必要な書類を政府へ送付したり、逆に政府からの連絡を私へと伝えたりしてくださいました。
Bさん、人当たりはいいのですが、すごーく仕事が遅いのです。実は今も1枚、証明書を1ヵ月近く待っています。おいおい頼むでー。いつまで待てばいいんやー。
1~2週間に1度のペースでBさんに催促の連絡をしますが、Bさんは決して「すぐやります!」のような綺麗事は言いません。「ちょっと待って下さいね」と繰り返します。正直なんですが、そこは嘘でも「すぐ中央に確認して折り返し返事しますね」と言ってほしいー!(嘘じゃないともっとうれしー!)
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(⇒ ほんの数年前まで役所仕事は・・・)
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