よりどりインドネシア

2018年05月09日号 vol.21

地方首長選挙で「空箱」と戦う(松井和久)

2018年05月09日 15:09 by Matsui-Glocal

2018年は17州、115県、39市の計171自治体で地方首長選挙が行われます。いずれも、6月27日が投票日となっています。

そんななかで、候補者ペアが1組しかいない自治体が現時点で15あります。昨年2017年の地方首長選挙では、101自治体中9自治体で候補者ペアが1組のみでしたので、数は増えています。

インドネシアでは、候補者ペアが1組しか立候補しない場合でも、日本のような無投票当選にはなりません。立候補した1組の候補者ペアは、「空箱」と戦うことになります。この場合、候補者ペアは投票総数の過半数を取らなければ当選できないと規定されています。

(出所)http://dekrit.com/2018/01/15/cuma-ada-satu-paslon-kpu-paluta-perpanjang-masa-pendaftaran/

その多くは、再選を狙う現職ペアのみ、という場合で、地方議会のすべての政党が現職を支持しているケースです。現職が再選を狙うために、議会対策をしっかりと行い、全政党からの支持を得たという形でしょうか。

ところが、候補者ペアが新人の1組のみ、となるケースも現れてきました。現職ペアの立候補が認められない事例が出てきているのです。

以下では、候補者ペアが1組しか立候補しない自治体がどこか、そうなる背景について説明してみます。なお、新人候補者ペアが1組となるケースとして、別稿「マカッサル市長選挙は新人ペア1組のみが候補者に」で、南スラウェシ州マカッサル市の市長選挙を取り上げて分析します。

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