よりどりインドネシア

2019年07月22日号 vol.50

いんどねしあ風土記(3): 早過ぎた旅立ち・偉大なる災害広報官「パ・トポ」 〜ジャカルタ~(横山裕一)

2019年07月22日 16:59 by Matsui-Glocal

国家防災庁の制服を着た、ストポ・プルウォ・ヌグロホ氏(Instagram : sutopopurwo より)

●「パ・トポ」逝く

数週間前、近頃ツイッターの投稿による知らせをあまり見ないなと思い、その人のページを開くと、あれだけ頻繁に投稿されていたのが6月15日以降、途絶えていた。インスタグラムを開くと、こちらも6月15日の投稿が最後。スカルノ=ハッタ空港のターミナルを歩いている動画で、こうコメントされていた。

「本日私は肺ガン治療のため中国・広州へ行きます。既に多くの骨や器官に転移していて、症状としてはとても苦痛を伴っています。皆さんの幸福をお祈りします。もし(私に)過ちがあったらお許しください。私は広州に1ヵ月います。(その間)速やかな災害情報を伝えられない場合はお許しください。お詫びします。」

投稿者はストポ・プルウォ・ヌグロホ氏、国家防災庁のデータ・情報・広報センター長だ。回復していつもの笑顔が見られることを期待していたが、非常に残念なことに、治療予定の1ヵ月を待たずして7月7日未明、訃報がインドネシアを駆け抜けた。享年49歳、あまりにも早過ぎる別れだった。当日と翌日は故人の葬儀や功績を偲ぶ報道で一色となった。いかに彼が国民に広く頼りにされ、敬意を持って慕われていたかがわかる。

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