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髪の一部がねじねじになって伸びている子供というのを、ウォノソボではしばしば見かけることがあります。中途半端だな、切っちゃえばいいのに!と思いますか?
これ、適当に切っちゃダメなのです。不思議な力を持つドレッドヘア『ゲンベル』と、それを取り巻く人々の様子を今回はお伝えします。
●子供に刻まれた印
インドネシア語ではギンバル(Gimbal)、この辺りでは特にゲンベル(Gembel)と呼ばれるドレッドヘアですが、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。
レゲエ?ジャマイカ?日本ではお洒落でしている場合が多いかと思います。人工的に一つ一つねじねじにしたり、編み込んだりするやつですね。しかしウォノソボでは、子供の頭に自然にドレッドヘアが発生すると、特別な扱いが必要となります。
なぜなら、それは病や災いを招くものだからです。呪いとまではいきませんが、『取り除くべき良くないもの』とされています。
じゃあ切ればいいでしょ、となりますが、そうはいきません。それは、普通に切ったのではまた同じようにゲンベルが生えてくる、と信じられているからです。
ゲンベルを切るための特別な儀式、ルワタン(Ruwatan)を行い、初めて処理することができます。
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