2023年06月07日号 vol.143
よりどりインドネシア第143号を発行しました。カバー写真は、東ジャワ州ラモンガン県で見た海からの引き込み水路に停泊する色とりどりの漁船です(2013年9月8日撮影)。▼スラウェシ市民通信の第3回は海藻を縛る女性、パニコ・ビビの話です。海藻養殖が漁村に与えた影響とは。インドネシアの海藻生産はこの話の2007年に比べて今や55倍に増えましたが・・・。▼岡本さんの連載は2018年ロンボク地震後の続き。サッカー応援で有名なちょんまげ隊長ツンさんがロンボクを訪れ、被災した村人と映画を観る話です。映画で福島とロンボクがつながりました。▼石川さんの今回は、クリス(短剣)を浄化させるジャワの古来伝統儀式の話です。クリスは単なる武器に留まらず、哲学や美徳を象徴し、平和を意味する深い精神性を持つことを教えてくれます。▼太田さんは南海の女王ラトゥ・キドゥルと乙姫とを比較。前者は地上の王と深い仲になり、後者は浦島太郎と深い仲になる相似形。ラトゥ・キドゥルの様々な前身譚も興味深いです。▼映画往復書簡の今回は横山さんがロードムービーの魅力を語ります。『アルナとその好物』と『永遠の3日間』を比較し、旅の楽しさと共に人間ドラマを通じた新たな風景を見い出します。▼いつもご愛顧いただき、ありがとうございます。今号も盛りだくさんの内容となりました。これからもインドネシアの様々な新たな風景を描いていきます。引き続き、よろしくお願いいたします。
いつも『よりどりインドネシア』をご愛読いただき、誠にありがとうございます。 2…
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