よりどりインドネシア

2024年04月08日号 vol.163

「マカッサル」に関連する記事

スラウェシ市民通信(7):廃品回収業者のコミュニティを訪ねて(2007年10月翻訳)(マスディアナ/松井和久訳)

●廃品回収業者の住む地区今回、私が訪問した廃品回収業者の住む地区には7軒の家があった。それは、家というより掘っ立て小屋といったほうがよいような佇まいである。そこは、タマランレア地…

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スラウェシ市民通信(4):マカッサル・カレボシ広場と7基の墓(2007年4月翻訳)(ニラム・インダサリ /松井和久 訳)

●象が突然に暴れ出すはっきりした理由は分からないが、何年も調教されてきたサーカスの象が何頭も突然に暴れ出した。サーカスのオーナーにはその原因が全く分からない。その日、カレボシ広場…

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スラウェシ市民通信(3):パニコ・ビビ ― 海藻を縛る女性たち(2007年3月翻訳)(ルナ・ヴィドゥヤ/松井和久 訳)

マカッサル市の南約60キロにあるジェネポント県ボント・ウジュン村。一軒の高床住居の床下で女性が赤ん坊をあやしながら忙しく働いている様子が見える。彼女のそばには、塗るとひんやりする…

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スラウェシ市民通信(2):マンダール川の水汲み屋(2007年2月翻訳)(ムハマド・リドゥワン・アリムディン/松井和久 訳)

その女たちは毎日、夜明け前の2時半から活動を開始する。何十もの空のポリタンクを担いで3~4キロの道のりを歩き、マンダール川(SungaiMandar)(訳注1)の海水があまり入っ…

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スラウェシ市民通信(1):アバンダの運命のボール(2007年1月翻訳)(アアン・マンシュール/松井和久訳)

機内では、スチュワーデスが飴袋を持ってやってきた。一席ずつ訪ね、「飴は無料よ。飛行機に乗ると耳が痛くなるでしょ。そうならないようにたくさんなめるのよ」といいながら乗客へ飴を勧める…

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市民ジャーナリズムを鼓舞した親友リリを悼む ~『スラウェシ市民通信』再掲を前に~(松井和久)【全文無料公開】

3月10日、私の親友であるメルボルン在住のリリ・ユリアンティ(Lily YuliantiFarid)が52歳の若さで亡くなった。彼女は南スラウェシ州出身のジャーナリストであり、小…

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詩から生まれて詩に還る物語(太田りべか)

ジョコ・ピヌルボ(JokoPinurbo)、通称ジョッピン(Jokpin)は、現代のインドネシアの代表的詩人のひとりだ。1999年の処女詩集『ズボン』(Celana)から2022…

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食彩インドネシア(1):インドネシア料理への素朴な疑問集(松井和久)

●はじめに食との出会いは一期一会。これは私の人生における信条のひとつです。人間は生きるためには食べなければなりません。でも、自動車に入れるガソリンや電気のように、ただ食べればいい…

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東の人々(太田りべか)

コロナ禍でいろんなことが変わってしまったが、なかには歓迎すべき変化もあった。そのひとつは文芸イベントがオンラインで開催されるようになったことだ。インドネシアでは、小規模なものはイ…

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アマナガッパの海商法を読んで ~ブギス・マカッサルの海商人の生きざまを垣間見る~(脇田清之)

このところ、国際政治の世界では「インド太平洋」地域における、法の支配に基づく、自由で開かれた海洋秩序の重要性がクローズアップされています。この「自由で開かれた海」という言葉、実は…

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新型コロナをめぐるマカッサルの3事件(松井和久)

インドネシアの新型コロナウィルス感染拡大は、収束の気配を見せることなく、全国へ拡散し続けています。断食月頃、いったん収まりかけたかに見えた首都ジャカルタでも毎日100人以上の新規…

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南スラウェシの木造船、現状と課題 ~タナベル、ガレソン、パンダラ、パオテレ港を廻って~(脇田清之)

南スラウェシの伝統的な木造船ピニシ(Pinisi)とその造船工法が2017年12月7日、国連教育科学文化機関(UNESCO)の人類の無形文化遺産に登録され、脚光を浴びました。今か…

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藤山一郎さんのインドネシア(脇田清之)

歌手で声楽家、作曲家、指揮者でもある藤山一郎さん(本名・増永丈夫、1911~1993年。1992年に国民栄誉賞を受賞)は、太平洋戦争中、二度にわたってインドネシア各地で活躍しまし…

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伊東深水の南方風俗スケッチ(脇田清之)

1940年代後半、太平洋戦争の真っ只中で、スラウェシ島などの風俗をたくさんのスケッチに書き残していた日本人の画家がいました。今回は、そんな稀有な画家をご紹介します。伊東深水が19…

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戦前マカッサルの和歌山商人をめぐって(脇田清之)

約10年前のことです。戦前マカッサルへ進出した日本人について調べていたとき、なぜ和歌山県出身者が多いのか、関係者の間で話題になりました。その後、JICA横浜の海外移住史料館で和歌…

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オーストラリアに眠る日本人抑留者の知られざる物語 〜新公開のカウラ日本人墓地データベースを試用して〜(脇田清之)

オーストラリア、シドニーの西、約320kmにあるカウラ(ニュー・サウス・ウエールズ州)の日本人戦争墓地には、太平洋戦争中に豪州国内で亡くなられた日本人捕虜及び民間人抑留者524名…

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知られざる国家英雄、ルウ王国のアンディ・ジェマ(脇田清之)

今回も、インドネシアの知られざる国家英雄のお話です。国家英雄といっても、インドネシアの人々でも知っている人はほとんどいないでしょう。でも、地元では知らない人はいないぐらい、今も深…

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首都移転の閣議決定とその背景(松井和久)

2019年4月17日に大統領選挙・総選挙の投票が終わり、各民間団体のクイックカウント結果は発表されたものの、今は、5月22日に公表される総選挙委員会からの確定開票結果を待っている…

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最後の戦時賠償プロジェクト(脇田清之)

昨年(2018年)は日本とインドネシアが1958年1月20日に「日・インドネシア平和条約」に署名し、国交が樹立されてから60年の節目の年でした。1958年といえば、日本では、東京…

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プワルタ・セレベス編集長、近藤三郎のこと(脇田清之)

太平洋戦争の時代、海軍軍政下のマカッサルでは、毎日新聞系のセレベス新聞社が、現地住民向けの日刊紙「プワルタ・セレベス」(Harian PewartaSelebes)を発行していま…

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