2022年10月23日号 vol.128
よりどりインドネシア第128号を発行しました。カバー写真は、マドゥラ島東部のスムネップで出会ったかき氷の屋台のおばさんです(2014年5月31日)。▼ジャカルタの乗り物シリーズの2回目はバジャイ、トヨコ、ヘリチャについて取り上げました。バジャイの変遷、トヨコとヘリチャが消えていった背景、バジャイの今後などを松井が考えました。▼岡本さんは、コーランを読むためのアラビア語を学ぶメンガジを始めました。教室へ行くと、そこには生まれたときからイスラム教徒のはずの母親たちの姿がありました。なぜなのでしょうか。▼石川さんはお馴染みのインドネシア料理のソトを取り上げ、スープとソトの違いから始まって、各地の特色あるソトを20種類も紹介します。今すぐソトを食べに行きたくなること間違いなし。▼神道さんの連載は2014年に焼失したウォノソボ中央市場の新館オープンの話。さぞかし商人たちが喜んでいるだろうと思いきや、そうでもない様子なのです。その裏にある内部事情に迫ります。▼太田さんは、スハルト政権末期に消息を絶った抵抗の詩人ウィジ・トゥクルの娘ワニに注目。彼女のいくつかの詩を紹介しながら、英雄視される父を待つ彼女の複雑な心情に思いを馳せます。▼映画往復書簡の今回は、横山さんが話題の映画『ドキドキするけどいい気分』を取り上げ、来年の米国アカデミー賞へのインドネシア代表作品となった高品質コメディーの背景を探ります。▼今号も6本と盛りだくさんの内容となりました。引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
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