よりどりインドネシア

2022年03月23日号 vol.114

文化 (他の号の記事)

往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第52信:旧日本軍プロパガンダ映画がインドネシア映画界に及ぼしたもの ~日本ドキュメンタリー映画『いまはむかし』より~(横山裕一)

轟(とどろき)英明 様早いもので今年もあと1ヵ月。本稿が発行される11月22日には今年の映画界の総決算でもある2022年インドネシア映画祭の授賞式も予定されています。前稿まで私た…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第51信:バタック人一家のコメディドラマ 『ゾクゾクするけどいい気分』はなぜ傑作なのか?(轟英明)

横山裕一様日本に本帰国して早や2ヵ月。こちらはすっかり秋模様、日によっては冬模様とも言いたくなる天気が交互に繰り返している毎日です。目下充電中ながら、なかなか時間が取れず、インド…

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ウィジ・トゥクルの娘(太田りべか)

9月7日は「インドネシア人権擁護活動家の日」とされている。人権擁護活動家で、「行方不明者と暴行被害者のための委員会」(KontraS)の設立者のひとりであるムニール・サイード・タ…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第50信:民族伝統風習と近代化社会の狭間から生まれる笑い ~コメディ映画『ドキドキするけどいい気分』~(横山裕一)

轟(とどろき)英明 様今年は雨季への移行が早いのか、ジャカルタでは10月に入る頃から朝はいい天気でも午後に雷を伴う大雨が続く毎日です。日本はすでに肌寒くなった頃でしょうか。轟さん…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第49信:ガドガド・ホラーはイスラームをどのように描いてきたか ~ガドガド・ホラー総まとめ編~(轟英明)

横山裕一様前回第47信にてお知らせしたように、9月1日に日本へ本帰国いたしました。これまで一時帰国では時々帰ってきていたものの、日本の実家へ腰を据えるのはちょうど20年ぶりです。…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第48信:素晴らしき「空想科学」の発想力 ~映画『地獄の門』と『髑髏(ドクロ)』より~(横山裕一)

轟(とどろき)英明 様轟さんが本帰国されたとのことで、インドネシア映画を愛する方が現地からいなくなってしまうのは残念です。ただ轟さんもおっしゃるように、コロナ禍を機にオンラインサ…

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クィア文学(太田りべか)

去る3月に、2022年のブッカー国際賞ノミネート作品のロングリストが発表された。ブッカー国際賞は英国のブッカー賞の翻訳部門にあたる文学賞で、英語に翻訳された文学作品が対象となる。…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第47信:ジョコ・アンワル作品試論(その3)~神をも恐れぬ映画作家の望みは何か?~(轟英明)

横山裕一様日本では猛暑とコロナ禍の第7波が同時進行中ですが、ここジャカルタ近郊のチカランでは季節外れの雨が時々パラつく程度で、異常気象もコロナ禍とも無縁のような日々を過ごしていま…

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Cantik Itu Luka の20年(太田りべか)

今やインドネシアを代表する作家のひとりとなったエカ・クルニアワンの処女長編小説にして代表作である Cantik Itu Lukaが、初版出版から20年を迎えた。2002年に初版を…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第46信:本家韓国映画をこえるか!? インドネシアリメイク版 ~『猟奇的な彼女』と『サニー』より~(横山裕一)

轟(とどろき)英明 様先月下旬、いつものように映画館に行くと、週末でもないのにロビー一杯に人が溢れていました。ふと気がつくと物音ひとつせず、皆手話を使っていました。どうやら聾学校…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第45信:ジョコ・アンワル作品試論(その2)~神をも恐れぬ男が恐れること~(轟英明)

横山裕一様コロナ禍は過去の出来事になってしまったかのような昨今、ようやく映画館が通常営業に戻りました。私の地元チカランにはシネコンが4ヵ所ありますが、すでにどこも完全に営業を再開…

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アロックとデデス(太田りべか)

●ジャワ随一の成り上がり者日本で史上もっとも有名な「成り上がり者」といえば、やはり豊臣秀吉だろうか。ジャワ史上、あるいは伝説上の成り上がり者の代表格は、ケン・アロックまたはケン・…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第44信:ついに、ホラー映画について(横山裕一)

轟(とどろき)英明 様先日、数年ぶりにジョグジャカルタに行きました。マリオボロ通りが観光用に再整備されてから初めてです。歩道も広く綺麗で快適な反面、かつての雑然さが息を潜めて若干…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第43信:ジョコ・アンワル作品試論(その1)~恐怖の根源を探る試み~(轟英明)

横山裕一様今年のレバラン休暇は家族と共に、妻の実家があったバンダアチェで過ごしました。6年ぶりの帰省で、県外へ遠出することはなく、妻の家族・親族・友人に再会しているうちに1週間が…

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猫の話(太田りべか)

●ポンスの話 俺は猫だ。名前はポンス。なぜそんな名がついたのかは、あとでわかるだろう。もっとも、猫にとって本来名前などどうでもいいものだ。犬と違って、飼い主がつけた名で呼ばれたか…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第42信:女性の視点から描いた東ティモール独立への悲劇(横山裕一)

轟(とどろき)英明 様轟さんもレバラン帰省でバンダアチェへ行かれたようですが、私も所用で一時帰国し、名古屋で本稿を書いています。5月でありながら思わぬ低温の日々で、熱帯雨林気候に…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第41信:妖花転生~スザンナなくしてガドガド・ホラーなし!(轟英明)

横山裕一様断食月が終わる数日前、3年ぶりのレバラン帰省ラッシュで民族大移動の真っただなか、空港の待合室でこの原稿を書き始めました。心配されたコロナウイルス新型株の発生は今のところ…

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闘う女性作家たち(6):ふたりのララ(太田りべか)

先ごろNHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』が終了した。祖母・母・娘の三世代100年にわたる家族の物語だ。毎朝楽しんで観ながら、自分の親のことでも意外と知らないことが多い…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第40信:「心の眼」が映し出したものは? ~2021年FFI最優秀短編映画『海が呼んでいる』より~(横山裕一)

轟(とどろき)英明 様断食月に入りましたが、街の様子はコロナ禍以前に戻っているかのようですね。一日の断食明け用のタクジル(Takjil)と呼ばれる甘い飲料や食べ物を販売するカキリ…

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第39信:映画評論家・佐藤忠男さん追悼 ~反日エクスプロイテーション愛国映画『欲望の奴隷』を中心に~(轟英明)

横山裕一様プーチンのロシアによるウクライナ侵攻が始まって早や1ヵ月が過ぎましたが、いまだ停戦の気配は見えず、日々暗い気持ちでニュースを見ています。一方で、コロナ禍はすでに過ぎ去っ…

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