みなさん、こんにちは。日本の知人友人から「卒業」や「桜」の便りをきく季節になりました。ロンボク島は例年以上にひどかった雨がおさまりかけ、乾季らしいカラッとした陽気がときどき顔を見せていますよ。
さて今回は、勤務校の生徒の退学の話題です。
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その知らせは、校門前で校長と立ち話をしているときにもたらされました。1年生のリア(仮名)が入学後たった4ヵ月で退学したというのです。
リアは成績優秀で、明るく活発な生徒でした。退学をする理由なんて見つかりません。寝耳に水どころか、寝ているところにバケツで水をふっかけられるほどの衝撃でした。
リアの退学の理由は結婚だと聞きました。しかも、親の希望で結婚させられるとのこと。
「どういうことですか?!」
私も怒気を含ませて校長に詳しい話を求めました。
リアは入学してからの4ヵ月間に、学校で3度倒れています。小学生時代に交通事故に遭い、頭を縫う大ケガをしました。その後遺症なのか、時々ひどい頭痛に悩まされて倒れるほどでした。すでに手術も術後のコントロールも受けているのですが、よくなりません。
「リアの父親は『リアの頭痛を鎮めるために結婚させる』っていうのよ」
「えー!?」
父親の論理はまったく理解できませんでした。校長も同じく、退学を認める署名は絶対にできないと、父親を帰しました。
(⇒ ところが、二度三度と父親はやってきました・・・)
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