みなさん、こんにちは。こちらでは、先日ムハンマド生誕祭がありました。ロンボク島での生誕祭の習慣は、ロンボクだより(4)(『よりどりインドネシア』第11号(https://yoridori-indonesia.publishers.fm/article/16832/:2017年12月7日発行)で記載したとおりです。今回は生誕祭の特別な料理を作って感じたことを綴ります。
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10月18日のお昼前。私は焦っていました。
ロンボク島には、ムハンマド生誕祭の日にだけ食べる郷土料理、ナシラスール(Nasi Rasul)があります。私はそれを19日に作る予定でした。が、一日遅く算段していたことに気づいたのです。ナシラスールのない生誕祭は、おせち料理のないお正月のようなもの。ヤバい、すぐ市場にいって食材を買わなきゃ!!
ナシラスールのレシピを知らない私は、市場で衣料品店を出している義姉にレシピを尋ねに行きました。意外にも、義姉もナシラスールを作ったことがないそう。生誕祭の日は実家に集まるため、実母しか作り方を知らない、と答えました。たしかに、私もいまだ母しか知らないおせち料理のレシピがあるなぁ。
結局、同じ市場で別の店を出している、義姉のお母さんを訪ねてレシピを教わりました。レシピはこんなふうです。
1.もち米を洗って蒸します
2.すりつぶしたウコンと塩をココナッツミルクに加えます
3.1に2を少しずつ加えます。このとき、お餅のように少し搗くといいです。
4.3を再度蒸します
5.蒸し鶏やスパイスで味付けしたココナッツフレークをトッピングしてできあがり
うわ~、2回も蒸すのかぁ。めんどくさーーー!
これが私の率直な感想でした。丁寧な暮らしや豊かな時間の使い方にはあこがれるけど、2回蒸すのはちょっと・・・。
いえ、もっとはっきり言えば、ら・く・し・た・い♬です。
「炊飯器じゃ炊けないの?」
「ダメダメ、できないよ」
義姉のお母さんと義姉二人が首を横に振りました。じゃあ蒸すしかないかぁ。
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帰宅してからも諦めの悪い私は、楽な作り方を思案しました。ナシラスールの他のレシピを検索しましたが、義姉のお母さんが教えてくれた方法と同じ、二度蒸しのレシピばかりでした。今から二回も蒸してたら日が暮れちゃうよぅ。何かほかにないかな・・・。
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