2021年、明けましておめでとうございます。
昨年はご愛読ありがとうございました。よりどりインドネシアのオフ会もはじまり、顔をあわせることができ、楽しかったですね。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今号では、ロンボクの人々の「ご縁」についてお届けします。
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「へぇ~、こうやってロンボク島の人々は仕事を得ているんだ~!」
これは、昨年末に私が唸った一言。
ことの顛末は、10月ごろよりちらほらと観光業を営む夫に仕事が舞い戻ってきたことからはじまります。3月半ばに観光客を規制すると州行政が発表してから半年間、夫には一人のお客様もいませんでした。もちろん無収入です。
長期戦になると見通して、私は早い段階で夫に転職をすすめ、4月から夫は漁師をしながら家事や介護にも参加していました。
そんななか、10月になって、なぜか国内旅行客がポツリポツリといらっしゃるようになりました。年末年始も、国内旅行者に対する州知事からの通達によりいったんは続々と予約がキャンセルとなりながらも、結局10日間で4組のお客様をご案内できました。
夫は小学校を卒業してからずっと観光業に関わってきました。とはいえ、お客様は海外、主に欧米からの旅行者ばかりです。コロナによる規制のあとも、夫はSNSなどに英語で投稿をしていました。国内客の方を向いていなかったはずなのです。しかも夫の投稿を見ている人の数はそんなに多い様子でもありません。なのに、いったい全体、どうやって国内のお客様を得ているんだろう?
不思議でたまらなかった私は、ある日、夫に尋ねました。お客様たちは数ある同業者のなかでどのようにして夫のサービスを選んでいるの?、と。
夫の答えは明快でした。州都マタラムにある旅行会社からの紹介だというのです。じゃあ、その旅行会社とはどうやってお客様を紹介してもらう間柄になったの?
私のさらなる質問に夫はニコニコと答えました。「知り合いに電話したんだよ」
年末に訪れた国内旅行のお客様
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