こんにちは。
すっかり雨季に入って、ロンボクは、蒸し蒸しとサウナにいるかのような気候が続いています。
先日、夫の兄弟たちと会っているときに、近頃の子どもはスマホばかりいじっている!という話になりました。皆、もっといろんな遊びをしたらいいのにと思っているようです。
私は、目の前に簡単に楽しく遊べるものがあれば、子どもたちはそちらを手にとって当然じゃないか、と思いました。ほかの遊びも知っていたら遊ぶかも。
そこで、兄弟たちに尋ねました。「みんなが子どものころは何をして遊んでいたの?」。さあ、そこから出てくる、出てくる、さまざまな遊びの話。
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まずは、カード遊び。こればかりやっていたとか。アニメのキャラクターが描かれたカードを買ってきて(まず買うこと自体が楽しかったんだとか)、それを戦わせて遊んでいたそうです。日本のめんこのようなイメージです。
それから、ビー玉遊び、凧あげ、独楽まわし。これは今も子どもたちが遊んでいるのを見かけます。
独楽はA君が回した独楽にB君が独楽を当てて、どちらが強いか対戦します。木製のずっしりと重い独楽です。見えにくいかもしれませんが、次の写真でもすでに一つ目の独楽が地面でまわっていて、独楽を手にしている子が狙いを定めて当てようとしています。
女の子はゴム跳びも楽しかったようです。こちらも、手軽に小さなスペースでも遊べるので、今も続いています。
「僕らが子どものころはさ、車やバイクがとっても少なかったから、大通りで遊べてたんだよ。今じゃ信じられないけどね」
大通りでやっていた遊びは、大通りや地面にチョークや棒で線を引っ張って遊ぶ、いわゆる陣地とり系の遊びです。
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一番人気は、ササッ語でブラジュールと呼ばれる遊び。二組に分かれて攻防を繰り広げます。インドネシア語ではGobak Sodorといい、インドネシア全土で遊ばれていると思うよ、とのこと。Youtubeで検索すると、ちょっとした大会も行われるようで、人気のほどが伺えます。
ブラジュールは個人で敵地を攻めるけど、チームの頭脳戦もあります。なんだかカバディみたいと伝えると、カバディなら「ベンテン」という遊びのほうが近いよ!と。
ほかにも、「ブンタール」という地面に大きな円を描いて、その中と外のチームに分かれる遊びや、「レンパック」という、日本のケンケンパに石蹴りを加えたような遊びなどを教えてもらいました。
「こんなにいろいろあるなら、子どもたちに教えたらいいのに!」
「えー、こんなの興味もたないよ!」
「そんなことないと思うよ。誘ってみたら?子どもたちは知らないから遊ばないだけで、やってみて楽しかったらスマホより夢中になるよ」
それでも兄弟たちは訝しげな顔をしています。
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