最近、こんなジョーク画像がWA(WhatsAppというメッセージアプリ)を通して広まっています。
上の図は、頭痛の種類を描いた図で、高血圧ならこの部位、偏頭痛ならこの部位・・・と並ぶなかで、頭部全体が染まっているのが『オンラインスクール』。
また、下の図は、自宅学習の子供の詩というタイトルで書かれているのが、「ニシキヘビは毛が無いよ。だから絶対カンガルーの友だちじゃないんだよ。ああ、コロナ、早く無くなってよ。だって僕のママは先生に向いてないんだよ」。3月から続く自宅学習に母親が参ってしまってガミガミ叱りながらこなしている様子が、多くの人に共感されたものです。
高校生はいち早くソーシャルディスタンスを守っての登校再開となりましたが、まだ自制が効かないとみなされた中学生以下は相変わらずの自宅学習です。まだ一人での学習が難しい年齢の子供は、親、とくに母親がつきっきりで指導する必要があり、家庭での負担となっているとの声があがっています。
ウォノソボは7月には一度感染者ゼロとなり、清浄地域である「グリーンゾーン」になるかと言われていました。しかしこの2週間ほどでまたぶり返し、新規感染者を次々出しています。まだまだ学校再開は見通しが立たない状況といえるでしょう。
家事育児において、男女で分担していこうというのが世界的な動きかと思います。男女間の差を是正すべく、様々な呼びかけや活動がありますね。一方で、ここの女性たちには自分が家庭を守る役割であるという意識が強くあります。果たしてこれは「遅れていること」なのでしょうか?
ウォノソボにおける女性の社会的地位や環境の変遷、現在の女性たちがどのような活動をしているのか、どんな考え方をしていてその背景にはなにがあるのかなどを、いくつかの例から一緒に考えていただければと思います。
●女性の社会活動とPKK
「今日はアリサンがあるからね、イダの家にいつもの時間ね」
村ではこんなお知らせが月に一回やってきます。アリサン(arisan)は日本でいうと無尽講でしょうか。決まったメンバーで決まった額のお金を出し合い、総額をくじ引きでメンバーの誰か一人が受け取るというものです。サラリーマンのように一度にまとまったお金が手に入るわけではない家庭にとっては、アリサンがあるから買えるものもあります。
しかし、アリサンと言われていますがこの集まりはPKKです。PKKとは?
Pemberdayaan Kesejahteraan Keluarga(家庭福祉活性化活動)の略で、共同体の既婚女性による婦人会です。県から郡、村落、さらに地区レベルにそれぞれ支部があり、活動内容や活動費をやり取りする繋がりがあります。
集まると、国歌斉唱、PKKマーチ、そして村歌を歌い、パンチャシラとPKKの理念を読み上げ、やっと本題へ入るというのがいつもの流れ。村の行事や問題に関する話し合い、本部から送られてくる保健情報(糖尿病とはどんな病気か等)を知らせるなど、生活に関することを共有するのが目的です。その一環でアリサンも行うため、アリサンと呼ばれています。
(以下に続く)
- 慣習法のなかの女性
- 女性は何を思うのか
読者コメント