みなさん、ロンボク島よりこんにちは。
2020年8月5日。ロンボク地震から2年が経ったその日を、私たちは静かに迎えました。しかし、そのことは誰の口の端にも上りませんでした。それどころではないのか単に過去の話になったのかはわかりませんが・・・。
ですが、村から地震の爪痕がなくなったわけではありません。まだまだ復興中です。今回は、私のごく小さな行動範囲内のみの話になってしまいますが、北ロンボク県プメナン郡の小さな村で、地震から2年の節目に私が感じたことをつづります。
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遡ること数週間、私は近所の専門高校(SMK)で日本語を教えることになりました。7月の終わりには、学校に教師たちが集まり、新型コロナの影響に対応したオンライン授業ができるように会議と実践的な研修がありました。
研修の日、校門をくぐってビックリ。私が目にした光景は下の写真のようだったからです。
校門を入ってすぐの瓦礫
学校は、今しがた地震で崩れたばかりのような、もしくは崩壊後ずっと放っておかれていたかのような瓦礫たちで右も左もあふれかえっていました。
震災で、この高校の校舎は至る所のガラスが割れ、大きな亀裂が何本も入りました。とても授業を行える状態ではなく、学生たちは校庭にたてたテントのなかで勉強をしていました。そのテントもやがて外され、校庭に仮校舎ができたところまでは知っていました。
今、瓦礫が目の前にあるということは、ようやくヒビだらけの校舎を壊したということでしょう。そこに新しく校舎を再建するために。
やっと!新しい校舎が!!建つんだ!!!瓦礫だらけなのに、私はそこに希望を感じていました。
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