よりどりインドネシア

2020年06月22日号 vol.72

ウォノソボライフ(30):仕立屋さんに起こったこと(神道有子)

2020年06月22日 19:07 by Matsui-Glocal

●バズった動画とネットニュース

去る5月24日、レバランを迎えた日。ウォノソボの人々の間では、ソーシャルメディアやメッセージアプリを介して、とある動画が拡散されました。その日のうちにネットニュースにもなり、それがニュースになったこともまた騒がれることになったのです。

この日に至るまで、ウォノソボはコロナの陽性患者数が増え続けており、遂に中部ジャワ州の知事にまで「ウォノソボはコントロールできない状況だ」と言われる始末でした。

事実、外出を控えるよう言われていても、レバランが近づくにつれてどんどん賑やかになっており、各所に混雑が発生していたのです(現在は良好で、このまま落ち着けば、「安全」とされるグリーン・ゾーンになるのではないかと言われています)。そうして、レバラン当日から一週間ほどは、ライフラインに関わらないすべての店舗を閉めるよう通達が出されました。

さて、ニュースとなった動画の内容ですが、街の中心部を封鎖しているバリケードを、とある男性が道端へ押し退けている、というものでした。

男性は封鎖に対して怒っており、「今日はめでたい日だ、こんなことをするのは悪魔の所業だ」と言っています。男性の周りには警察官が多数いて、男性の押し退けたバリケードを戻し、また男性が押し退け、また警察官が戻して・・・といったイタチごっこの様子を映し、動画は終わります。

とくに暴力が伴ったわけでも、大人数の暴動に発展したわけでもない動画が、viral、つまり『バズった』というだけでニュースになりました。一体、何がそんなにすごいことだったのでしょうか?ニュースだけではイマイチ分かりません。

実は、この男性はバリケード事件(と勝手に呼びます)の少し前から注目を集めてしまっていた人物でした。

(以下に続く)

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