中スラウェシ州パル市、ドンガラ県、シギ県を襲った地震、津波、液状化から約8ヵ月が過ぎました。被災地では、瓦礫の撤去や仮設住宅の建設が行われ、再建へ向けての動きが進んでいますが、テント暮らしの人々も数多く存在します。
住民が自前で建てた避難用テント(2018年11月23日、ドンガラ県)
そんななか、やや衝撃的な報道が目に留まりました。震災後のパルの避難所などで、未成年早婚が目立ってきた、という報道です。
中スラウェシ女性のための学習サークル連合(Perkumpulan Lingkar Belajar untuk Perempuan [LIBU] Sulawesi Tengah)というNGOによると、過去3ヵ月の間に、パルなどの避難所で女子による早婚のケースが10件見つかったということです。
具体的には、液状化で街が泥にのみ込まれて消失したペトボ地区で5件、港に近いパントロアン地区で3件、ペトボ地区と同様の液状化が起こったジョノオゲ地区で2件、同じく液状化で街が消失したバラロア地区で1件、でした。
これらのうちの6件では、女性だけでなく男性も未成年でした。残りのうち、3件は相手が18~20歳で、1件は40歳台の男性との婚姻でした。
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