本格的な乾季に入り、地表がカラッカラに乾くようになりました。
ひとたび風が吹くと砂ぼこりが舞います。砂や塵が入って喉を傷めやすいのもこの時期です。
私も少しばかり喉をやられています。イガイガする喉を押さえながら思いました。「ああ地震から1年がたったのだ」と。
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2018年8月5日にロンボク島を襲った地震の翌日から、私たちの集落はモントン・クチェンゴッと呼ばれる場所で集団避難生活をはじめました。現地のササッ語でモントンは丘という意味です。
2019年5月のモントン・クチェンゴッ。雨季の後で緑が茂っています。
なるほど、その地は小さな丘の上にありました。万が一、再び大きな地震があり津波がきても大丈夫なように、集落で一番高く、村人が集まるだけの広さがあるこの場所が選ばれたのでした。
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