インドネシアはトロピカルフルーツの宝庫です。
色鮮やかで元気いっぱいのフルーツたち。
市場で見かけると、ついつい何かしら買ってしまいます。
今回はそんなフルーツにまつわる話です。
果物を売る市場の風景
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結婚してすぐのころ、新居を構えていなかった私たち夫婦は義兄宅にお世話になりました。
近所にそれはそれは立派なマンゴーの木があります。
ある日の朝、私は庭の椅子に座っておすそわけにいただいたマンゴーを食べていました。
出かけようとしていた義兄が信じられないというふうに目を見開いて私に尋ねました。
「ねえ、なんで朝からマンゴー食べてんの?」
私は質問の意図を理解しかね、どういう意味かと聞き直しました。
義兄は、前々から外国人に聞いてみたかったんだと前置きをして、こう切り出しました。
ロンボク島の離島・ギリアイルにあるゲストハウスで働いていたころの話だけどね。
僕らは絶対に朝一番に果物を食べないのに、お客様(ほとんどが欧米人)は朝食にマンゴーやパパイヤをたっぷり食べるのが不思議でならなかった、と。
でも、お客様にはなかなかその理由を聞けなかったから、教えてほしいということでした。
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