よりどりインドネシア

2019年01月08日号 vol.37

世界一と認定された「ルンダン」は実に奥深い食べ物!(水谷研也)

2019年01月08日 22:58 by Matsui-Glocal
2019年01月08日 22:58 by Matsui-Glocal

インドネシアの食べ物は?と聞かれると何を思い浮かべるでしょうか?

ナシゴレン?サテ?などなど、食べたことのある人には、それぞれで思い出の味があると思います。

今回は、インドネシアの友人に「何を食べたらいい?」と聞くとほぼ必ず勧められる「ルンダン」(rendang)に焦点を当ててみました。

ルンダン。(出所)http://beautynesia.id/12694

 

●ルンダンとは?

ルンダンについては、日本ルンダン協会(Japan Rendang Association)による以下のような説明があります。

ルンダンとは牛肉をココナッツミルクとたっぷりのスパイスでじっくり煮込んだ、伝統的な高級料理です。10種類以上の香辛料が織りなす絶妙なハーモニーが、濃厚な味わいを生み出します。古代より香辛料貿易で栄えたインドネシアだからこそ、その長年培ったスパイスの伝統で生まれた料理です。ルンダンはスマトラ州パダンが発祥の郷土料理ですが、現在ではインドネシア全土で親しまれています。濃厚な味わいのルンダンはご飯との相性が抜群です。ご飯のお供に最適なルンダンは日本でもきっと食卓の主役として活躍できることでしょう。

日本ルンダン協会!?そんなんあるのか?と思われた方も多いと思います。 

 日本ルンダン協会(http://www.rendang.jp/

こちらの団体、インドネシアと関わりのある貿易会社さんが「インドネシアといえばバリ」程度の認識しかない日本人になんとかインドネシアを知ってもらいたい、という思いから、ルンダンが世界一美味しい食べ物と認定されたのを機に団体を設立されたそうです。

私は過去にパダン含む様々な地域でルンダンを食べてきました。味は地方によって若干異なりますが、「コクのある汁なしビーフシチュー」というと分かりやすいのではないでしょうか。

ご興味を抱かれましたら日本在住の方はインドネシア・レストラン、インドネシア在住の方はパダン・レストランに行き、その味をご自分で味わってみてください。

「塩気と辛みがビールのお供にたまらない」とインドネシア在住の日本人からは一定の評判があります。他方、「たまに食べるから美味しいのであって、毎日食べたいものではない」ともききます。 

●世界一になった理由と日本での知名度

世界一の所以は、インドネシア料理のルンダンが2011年のCNN調査で世界一おいしい料理に選ばれたことにあります(以下のリンクを参照)。ちなみに 日本のお寿司は三位、ラーメンは八位に入っています。

Your pick: World's 50 best food (CNN Travel) 

では、なぜルンダンが世界一になったのでしょうか?

 

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