スルタン・ハサヌディン(Sultan Hasanuddin, 1631~1670)といえば、その名は、マカッサルの国際空港、国立大学や道路の名称などに使われていて、あまりにも有名です。でも、どんな人物だったのか、皆さんはご存知でしょうか。
スルタン・ハサヌディンは1631年1月12日にマカッサルで生まれ、1653年11月、弱冠22歳の若さで、第16代ゴワ王国の王位を継承しました。当時、東部インドネシアに進出しようとしたオランダ東インド会社(Verenigde Oost Indische Compagnie、略称VOC)に対して、徹底的に抵抗し、「東に雄鶏あり」と怖れられたと言われています。
スルタン・ハサヌディンは、1670年6月12日、39歳の若さでこの世を去りましたが その303年後、1973年11月6日に、インドネシア政府からインドネシア国家英雄として認定されました。
今回は、まず、彼の生きた17世紀のマカッサルの輝ける時代について述べた後、当時、東部インドネシアへ進出しようとしたオランダ東インド会社との戦い、すなわち「マカッサル戦争」について、紹介したいと思います。
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