今号と次号の2回に分けて、2018年11月21~23日に訪問した中スラウェシ州パル市、シギ県、ドンガラ県で見聞した内容を報告します。
なお、これら被災地についての説明は、よりどりインドネシア第31号に掲載した拙稿「スラウェシ中部地震・津波の被災地はどんな地域なのか〜中スラウェシ州パル市、ドンガラ県、シギ県〜」をご参照ください。
●被災地を訪問した意味
今回の訪問は、当初から計画していたものではありませんでした。皆様から募った募金ほぼ全額、被災地支援を行っていたインドネシア海洋学士会(ISKINDO)とINSISTネットワークへ送っていました。後から思えば、それらの募金の一部を今回の渡航費に充てることも可能だったかもしれません。
自腹ででも被災地を訪問しなければならないと切に感じたのは、やはり現場を見たうえで、募金に協力してくださった方々やスラウェシに心寄せてくださる方々へ報告をしなければならないと考えたこと、報道だけでなく現場で自分の五感でつかまなければならないことが必ずあるはずだと思ったこと、があったためです。
実際、現場を訪れてみて、初めて分かることがいくつもありました。また、報道されていない重要なことが様々にあることも分かりました。さらに、これからどんなことが必要になってくるかのヒントも色々と得ることができました。
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