真っ赤な衣装を身につけた1,000人以上の踊り子たちが、砂浜海岸の上で、一糸乱れず、華麗に踊る・・・。
2018年10月20日、今年も「ガンドゥルン・セウ」(Gandrung Sewu)という名の一大イベントが、ジャワ島東端のバニュワンギで、無事開催されました。
2018年10月20日に行われたガンドゥルン・セウの様子。(出所)https://regional.kompas.com/read/2018/10/20/20180921/1173-penari-gandrung-menari-di-pantai-boom-banyuwangi
動画では、以下のサイトからみることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=BnfSpwmTFHY
ガンドゥルン・セウは、バニュワンギ県の観光カレンダーのなかでも、最大のイベントであり、今年で8回目になります。後述しますが、ガンドゥルンという名の踊りは、このバニュワンギが存在することと不可分なものであり、まさに、バニュワンギがバニュワンギたる所以がそこにあります。
今や、ジャワでも有数の一大観光イベントとなったガンドゥルン・セウですが、その由来はどのようなものなのでしょうか。調べてみると、二つの流れがあるようですが、それらが連続したものなのかどうかは、まだ不明です。
実は、今年のガンドゥルン・セウは、一部に反対する動きがあり、本当に開催されるのかが危ぶまれていました。この後、誰がどのような理由で反対したのかを見ていきたいと思いますが、その背景には、以前からこの踊りを快く思っていなかった人々の存在があるようです。
炎天下で熱い砂浜で踊るガンドゥルン・セウは、踊り子たちにとっては大変な状況ですが、彼らも、熱さ対策などを色々と工夫しながら対応しています。そのユニークな対応方法も紹介してみます。
しばし、バニュワンギのガンドゥルンの世界へ、ご案内いたしましょう。
2018年10月20日に行われたガンドゥルン・セウの様子。(出所)http://m.suarasurabaya.net/app/senggang/detail/2018/205775-Tari-Gandrung-Banyuwangi-Akan-Tampil-di-Hadapan-2.000-Masyarakat-Chicago
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