今のインドネシアで最も人気の踊りと言えば、ポチョポチョ(Poco-Poco)でしょう。あのおなじみの音楽がかかると、老若男女、誰もが一緒に踊り出し、楽しい気分になれるのが、ポチョポチョです。
ポチョポチョは、単なる踊りというよりも、健康体操のような要素も兼ね備えていて、あっという間に広まりました。どんな踊りかは、百聞は一見に如かず。ポチョポチョの踊り方を解説した以下のような動画があります。
(出所)https://www.youtube.com/watch?v=YEYk5be_YHs
2018年8月5日には、ジャカルタの独立記念塔広場を中心として歩行者天国地域において、アジア大会開催や独立宣言記念日を祝う意味も含めて、6万5千人が同時にポチョポチョを踊るイベントが、政府主導で開催されました。
ポチョポチョを踊るジョコウィ大統領とユスフ・カラ副大統領。(出所)http://www.tribunnews.com/nasional/2018/08/05/jokowi-dan-jusuf-kalla-ikut-aksi-pemecahan-rekor-dunia-senam-poco-poco-di-monas
ジョコ・ウィドド(通称:ジョコウィ)大統領夫妻、ユスフ・カラ副大統領夫妻をはじめ、政府高官多数も加わり、一斉に踊るイベントは、世界最大のポチョポチョ・ダンス・イベントの世界記録としてギネスブックに登録されました。
その様子を、次の動画でご覧ください。
(出所) https://www.youtube.com/watch?v=auktzxiSWmg
このときのポチョポチョは、一般的なポチョポチョとはちょっと踊り方が違っています。今回のイベント用の踊り方を解説した動画があります。
(出所)https://www.youtube.com/watch?v=MHzlphKGOxI
青年スポーツ省が3ヵ月前から踊りの3,000人のインストラクター候補を集めて1,500人を選抜し、彼らがインストラクターをさらにする形で、1ヵ月半かけて、たくさんの人々に今回のポチョポチョの踊り方を指導していきました。
音楽も踊りも、それを見ているだけで楽しく、ウキウキしてくるようなポチョポチョですよね。きっと、皆さんのなかにも、インドネシアの人々と一緒にポチョポチョを踊ったことがある方もいるかもしれません。
こんなにポピュラーになったポチョポチョですが、この音楽は誰が作ったものなのでしょうか。作曲者は、どんな人なのでしょうか。きっと、明るくて快活で、多くの人々の愛される人だろうな、と思うのではないでしょうか。
今回は、このポチョポチョの作曲者に焦点を当てます。そこには、ギネスブック登録に浮かれる多くの人々が知らない、もう一つの物語がありました。8月9日付のKOMPAS紙に興味深い記事があり、その内容を紹介します。
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