今号では、前号(よりどりインドネシア第25号)で取り上げなかった残り9州の州知事選挙結果を見ていきます。
一連の州知事選挙を来年2019年の大統領選挙の前哨戦と捉えれば、有権者人口の多い西ジャワ州、中ジャワ州、東ジャワ州、北スマトラ州の結果を抑えることで、今後の流れについてある程度見通すことは可能かもしれません。
ただ、ジョコ・ウィドド(ジョコウィ)現大統領の登場を受けて、行政トップとしての経験を積んだ地方首長出身者が県知事、州知事、そして大統領と、頂点へ登りつめることが現実味を帯びていることに注目する必要があると筆者は考えます。
その意味で、多少気は早くとも、ジョコウィ大統領の再選が確実視される2019年大統領選挙よりも、その次の2024年大統領選挙までにどのような人物が現れ、台頭してくるかをみていきたいと思うのです。
このような観点から、以下では、西カリマンタン州、東カリマンタン州、南スラウェシ州、東南スラウェシ州、マルク州、北マルク州、西ヌサトゥンガラ州、東ヌサトゥンガラ州、パプア州の州知事選挙結果をレビューしていきます。
●西カリマンタン州知事選挙:州都ポンティアナク市長が当選
西カリマンタン州知事選挙は、当初、4組の候補ペアの戦いになると予想されていましたが、政党の支持を受けない独立系の候補ペア1組が立候補に必要な最低登録支持者数を満たせず、立候補できなかったため、3組で戦われました。
3組は、立候補番号1番のMilton Crosby(元シンタン県知事)= Boyman Harun(元クタパン県知事)、2番のKarolin Margret Natasa(ランダック県知事)= Suryadman Gidot(ベンカヤン県知事)、3番Sutarmidji(ポンティアナク市長)=Ria Norsan(ムンパワ県知事)で、いずれも県知事や市長の元職・現職で占められました。
(出所)http://akcaya.com/wp-content/uploads/2018/04/daftar-nama-bakal-calon-gubernur-kalbar-2018.jpg
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