マンダリカ地域の開発の様子(2017年8月撮影)。現在、ここに石畳が敷かれている。
前回に続き、断食月の話です。今回は断食月を通して聞いた住民の声をお届けします。
我が家は、「ゲストハウスを経営したい」と言う夫の夢のもと、2015年から家の離れの部屋を使ってホームステイの受け入れを始めました。
我が家は観光地ではなく村の中にあります。そのため、お客様も村人との交流や村の生活を体験したい方がほとんどです。
はじめの年は断食月にも通常通りお客様を受け入れました。観光のトップシーズンでしたし、私はイスラム教の考え方や文化、慣習を見ていただく良い機会ではと考えていました。
ところが、蓋を開けてみると夫は難色を示しました。断食月は外で働くのはまだしも、家ではゆっくり過ごしたい、と。離れとはいえ家にお客様がいるとのんびりできず、かといって嫌とも言えずに対応していたのがだんだん堪えてきたのでした。
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