インドネシアで音楽の得意な種族といえば、北スマトラ州のバタック族、北スラウェシ州のミナハサ族、そして、マルク州のアンボン族、などが挙げられます。彼らは、キリスト教徒(プロテスタント)が多く、教会で歌を歌っていたという共通点があります。
これらの種族からは、インドネシアの有名な歌手や演奏家を数多く輩出しているほか、ジャカルタやその他の街のホテルなどで、歌を歌ったり、楽器を奏でたりしている者たちの多くが、その出身者といっても過言ではありません。
当然、各々の種族では独自の音楽がたくさんつくられているのですが、曲や、それを奏でる歌手や演奏家は知られていても、作曲家については、意外に知られていないのではないでしょうか。
今回は、先週、週刊誌『テンポ』に掲載された記事などをもとに、バタック族の作曲家であるナフム・シトゥモラン(Nahum Situmorang)について紹介してみたいと思います。
(出所)https://www.tokopedia.com/et45musicstore/cd-toba-dream-combo-tribute-to-nahum-situmorang
(以下の内容へ続く)
- 国民歌作曲コンクールで次点
- 日本軍にも協力
- バタック語の曲を中心に200曲以上を作曲
- 忘れられるナフムに関する記憶
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