よりどりインドネシア

2017年08月07日号 vol.3

インドミーはなぜナイジェリアで成功できたのか

2017年08月28日 16:43 by Matsui-Glocal

インドミーというのは、インドネシア人なら誰でも知っている即席麺のことです。インドミーは1972年に即席麺ブランドとして登場し、国内最大の財閥であるサリム・グループのインドフード社が生産しており、インドネシア国内での即席麺ブランドとしては7割の市場シェアを持っています。

当時のスハルト大統領から小麦の輸入独占権を得たサリム・グループは、傘下のボガサリ製粉会社を通じて小麦粉を生産し、その小麦粉を使った川下製品を製造するという、垂直統合を進めました。インドミーは、その川下製品の一つとして、圧倒的な競争力を持つ製品として、インドネシア国内で受け入れられています。

インドミーの特徴の一つは、もともと、イスラム教徒が食べられるハラル製品であったことです。

今や、インドミーはインドネシア国内だけでなく、アメリカ、オーストラリア、カナダ、パプアニューギニア、日本、香港、台湾、東ティモール、ヨルダン、サウジアラビア、イラク、ニュージーランドなどへも輸出されています。それだけでなく、インドフード社は、世界の16工場で年間150億食を生産する、世界最大の即席麺製造メーカーと言われています。

インドミーを生産する16工場のうち、実は、3工場がアフリカのナイジェリアにあります。ナイジェリアでは、即席麺といえばインドミー、というほどの知名度で、かなりの数の国民がインドミーがインドネシア企業の製品だと知らないほどです。インドミーは、なぜそれほどナイジェリアで受け入れられたのでしょうか。

本稿では、その理由に迫ってみます。

インドネシア国内ではインドミーの高級版が売られるようになった(2016年8月撮影)

 

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