今、インドネシアの家庭の食卓に影響を与えかねない問題が起きています。塩の値段が急騰しているのです。
もっとも、塩を使うのは、家庭だけではありません。タンパク質だけでなく塩分を取るためにも食べられる干し魚(干物)などの加工食品業者(彼らは零細・中小企業がほとんどなのですが)にとっても、死活問題になっています。
政府は急遽、塩の価格高騰を抑えるために、塩の輸入に踏み切る方針です。たくさんの島々が海に囲まれているインドネシアで、塩が足りないという事態を疑問視する意見もありますが、実は、インドネシアは塩を自給できているわけではなく、かなりの量の塩を輸入してきていました。
いったい、何が起こっているのか。どうして塩の値段が急騰しているのか。以下で、その様子を見ていきます。
南スラウェシ州ジェネポント県の塩田にて(2007年8月)
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